築地「まる一浜田商店」のうにまん極

ウニ好き必見!築地の新名物グルメ「うにまん」

築地市場の豊洲移転は、本来なら2016年の11月頃には行われているはずでしたよね。
それが盛り土問題もあり頓挫したままになってしまっています。
移転が決まって以降、準備に追われていた問屋や商店の方たちには申し訳ないのですが、個人的には築地の雰囲気が大好きなので、しばしの間でも市場がそのままであることは喜ばしく感じてしまいます。

月島でもんじゃを食べ、築地まで歩きちょっとお寿司をつまみ、目と鼻の先の銀座まで行き、全国の物産館をハシゴした後にお酒を楽しむ。
東京らしい名所を堪能できる、そんなルートをよく辿ったものです。
特に築地では握りや丼だけでなく漬け魚や乾物を購入したり、ワンスティックで食べられるグルメを食べる楽しみも♪

食べ歩きのお供は玉子焼や刺身、お肉系の揚げ物や団子、ソフトクリームと異種勢ぞろい!
2013年、こうした築地名物グルメに加わったのが”うにまん”です。
高級品のイメージが強いうにが、一体どんな姿に変化したものなのでしょう??

うにまんの誕生は北九州!

うに

実はこのうにまん、築地生まれのものではありません。
元は北九州にある芳賀茂元商店が「うに好きも唸らせるうにまんを作りたい!」と、門司港で展開する「旬の居酒屋 海門」のメニュー用に開発したもの。
門司港は関門海峡を挟んで山口県のすぐお隣り。山口県は瓶詰めうにの全国生産量の約4割を占めているので、うにまんの開発環境としては最高の立地ですよね。

しかし生のうにを使用すれば生臭くなり、風味も弱い。
またうにまんの皮はうにの殻のように黒いのですが、当初はイカ墨で色付けしたところ、うにと合わせると更に生臭さを感じるものになってしまう。
こうした問題点を解消すべく試行錯誤を重ね、1年半の開発期間をかけやっと完成したうにまん。
完成形には高価な乾燥うにを大量に使い、一口食べてうにの風味や香りが広がるように。
皮には福岡の名産でもある竹炭を使用し、柔らかさが格段にアップしたのです。

見た目のインパクトも強いうにまんは2011年の登場以来すぐに人気メニューになり、お土産や贈答用を求める人も増え、通信販売用の商品も開発されるように。
その後メディアにも多々取り上げられ、全国の百貨店の物産展等にも数多く出品されるようになります。

うにまん、ついに築地に登場!

そして2013年の年末、うにまんは海を渡り築地で常設販売されるようになったのです。
販売しているのは「まる一 浜田商店」。活気ある築地の場外市場の「東通り」と「築地横丁」の角地にあり、連日多くのお客さんが訪れています。

うにまんには「関門うにまん」(320円)と「関門うにまん極(きわみ)」(860円)の2種類があり、お値段の違いが気になるところですよね。
まずは「関門うにまん」!
こちらは普通の肉まんのような形で、見た目は真っ黒。半分に割ってみると中から鮮やかな黄金色が現われ、うにの風味が漂ってきます。
食感は魚肉のすり身も入っているせいか、はんぺんのようにフワウワ。鶏の軟骨の歯ごたえもあり、良いアクセントになっています。磯の香りを感じながら、生臭さは全くありません。

次に「関門うにまん極(きわみ)」ですが、価格が高いだけあり中身はうに尽くし!
形状も肉まんを逆さにして、底をくり抜いたようなものになっています。
そこには贅沢にも生うにがトッピングされ、その下には蒸しうにとうにペーストで作られたとクリームソースがイン。当然ですが、極の方が「うにを食べている」感覚がより高まり、うに好きには至福の時間となるでしょう。
クリームソースなこともあり、うにのパスタのようなイタリアンも彷彿させられますよ。

ちょっと贅沢ですが、うにを食べたい!時には極を選択する方がオススメです。
うに好きさんなら移転前の築地市場の記念に、一度食べに行かれてはどうでしょうか♪

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