ホワイト餃子

野田発の一大餃子派閥!「ホワイト餃子」

お酒のつまみにも、白いご飯のお供にも最高のパートナーである餃子。
餃子が嫌いな人って滅多に聞かないですよね!、カリカリの皮にふっくらシューシ―な餡を想像するだけで、パブロフの犬のごとくビールが飲みたくなってしまいます。

餃子の街と言えば宇都宮が有名ですが、実は近年は餃子の消費量NO.1の座を浜松に奪われることもしばしば。もやしを付け合わせにする”浜松餃子”も、ヘルシーで美味!餃子のために遠方から浜松を訪れる観光客も、かなり増加したそうですよ。
この餃子2大都市だけでなく、博多の鉄鍋餃子・福島の円盤餃子をはじめ、全国各地に人気のあるご当地餃子が存在します。地元の食材を使用して、街おこしのアピールに一役買うのも餃子人気の高さゆえでしょう。
関東でも宇都宮餃子だけでなく、蒲田の羽根つき餃子等も有名です。街中に餃子を提供する店舗が多く、ランチでもパリパリの羽根餃子を頬張る近隣の会社員の姿がよく見られます。

しかしこういった”餃子の街”ではなく、餃子そのものがブランドとなり、大人気を博している餃子があるんです。
そしてそれにはちょっとB級の匂いがして、存在を知ると「一度食べてみたい!」欲を高められるんですよね。
その餃子の名前は「ホワイト餃子」。
どんな餃子なのか、以下に紹介していきます!

ホワイト餃子って何者?!

ホワイト餃子本店

ホワイト餃子の本店があるのは千葉県野田市。チェーン展開しており、本店はチェーン本部機能と技術指導をする機能を有しています。
技術指導を受けのれん分けされた店舗は”支店”と”技術連携店”に分けられるのですが、支店として営業するには、

・餃子専門店であること
・本店と同一価格であること

が必要となります。
現在は東北から九州まで、全国に29店舗を有するチェーンにまで成長!
ホワイト餃子(商標登録されています)には類似品も存在するので、チェーン店かどうかはHPで確認してみてくださいね。

ホワイト餃子は創業者が満州で白(パイ)氏から学んだ餃子を元に、名古屋で食堂をはじめました。
しかしさっぱり売れず、母親の実家である野田市に移り、日本人の口に合うよう改良を重ね昭和35年にホワイト餃子を開店。これが評判になり、地元で人気を博していきます。
ホワイト餃子のホワイトは白(パイ)氏から取ったもので、その名と裏腹に茶色くまるで揚げ餃子のように色づいたホワイト餃子。
メディアにも取り上げられるようになり、地元だけでなく他県からも餃子を目当てにやってくる人も増えていきました。

その後のれん分けで亀有や柏、埼玉地区に続々支店が出来ていきますが、どこの店舗も大人気!
ただ都内でも北東部以北に店舗が多いので、それ以外の地域では食べた経験のある人はそう多くないかもしれません。

ホワイト餃子の特徴

ホワイト餃子

最大の特徴はその独特の焼き方!
厚めの皮で丸っこく包まれた餃子は、まず「冷凍の状態」で「冷たいフライパン」に並べられます。
(本店では一度に365個焼けるフライパンが、土日にはフル稼働することからも、その人気が伺えますね)
熱湯を注ぎ蓋をして強火にかけ8分したら、何と餃子がもぐるほどの油を投入!
水と油ですから、当然油は飛び散ることになります。しかもここからは蓋をしません。
3分ほどしてお湯が白くなってきたら再度大量に油を加え、底が茶色になったら中火にし、油を戻します。
その後さらに焼き色を付けたら完成です。

ホワイト餃子では持ち帰りと通販もあり、家庭でも全く同じ手順でホワイト餃子を作ることが可能です。
ただ上記の工程を見ると、大量の油の扱いがちょっと不安になりますね。
コンロ周りを整理して、気合を入れて焼く必要がありそうです。
仕上がりの程度も確認して欲しいので、ホワイト餃子としてもまずは一度店舗で食べて欲しいとのこと。その味を試してみれば、家でも食べたくなって油も気にならなくなるのかもしれません。

事実、野田本店の販売は朝の9時からですが、日によっては10時に完売してしまいます。
1日に2万個売れるのも珍しくないのですが、それもそのはず。
1人で100個単位で購入していく人が続々現れます。
またあまりの人気に野田本店の通販は100個から、お店から2時間以上かかる地域でないと申込みが不可能なんです。
通販に関しては店舗によって取扱いが違うので、最寄りの店舗に問合せてみましょう。
中には楽天を通じて通販を行っている店舗もありますよ。

ホワイト餃子を実際に食べると・・・

ホワイト餃子の具

大量の油を使用し、丸みを帯びまるでお稲荷さんのような風貌のホワイト餃子。
さぞコッテリしているのかと思いきや、食べてみると意外なほどあっさり!
その秘密は挽肉にあります。
通常の挽肉はバラ等の脂多めになってしまうので、ホワイト餃子では豚を一頭買いして脂肪分を控えめにしているのだとか。勿論野菜もたっぷり♪皮のカリッ、ふわ~のオリジナルな食感とあっさりジューシーな餡。これが癖になり、女性でも20個近く軽く食べてしまう人も珍しくないようです。

また野田本店のメニューは餃子(10個・450円)とお新香(220円)に、飲み物だけ。白いご飯もありません。それでもひっきりなしにお客さんが訪れ、皆幸せそうに餃子を頬張っています。
いかに餃子が美味しいか、その光景だけで伝わるものがあります。

野田本店は遠くても、あなたの近くにもホワイト餃子の支店があるかもしれません。
まだの方は是非一度、未知なる餃子体験をしてみませんか?

-千葉グルメ